日本時間で9月5日、IFA2019にてSONYの新型ウォークマンA100とZX500が発表されました。ウォークマン誕生から40周年という節目ということもあり、記念モデルとしてNW-A100TPSというモデルも発表されています。こちらは数量限定品で、A100シリーズの検索候補には早くも「予約」の二文字が提案されるほど、注目度は高まっているようです。
A30を愛用している身としてA100を購入するかどうか、かなり迷っていますが、同じように迷っている方、検討されている方の参考になれば幸いです。
A100の発売日
11月2日だと発表されました。
A100とA30を徹底比較
肝心の音質はまだ確かめることは出来ませんが、これまでに明らかになっている情報のみ比較していきます。以下の表では、A30のみの場合と、A30, A40, A50の3機種をまとめて表記している場合があります。3機種をまとめて表記している場合は、要素がすべて等しいときのみです。ご注意ください。
大きさや重さ
A100 | A30 | |
幅(mm) | 55.9 | 55.9 |
高さ(mm) | 98.9 | 97.5 |
奥行き(mm) | 11.0 | 10.9 |
重さ(g) | 103 | 98 |
筐体の大きさはほとんど同じです。重さもほぼ同じ。ディスプレイは大型化していますが、A30~A50シリーズと同じように手に収まるのは嬉しい。
ディスプレイ
A100 | A30, A40, A50 | |
画面サイズ | 3.6型 | 3.1型 |
解像度 | 1280×720 | 800×480 |
Androidの搭載によって画面がA30に比べ大型化しました。A100は3.6型でHD画質ですから解像度は十分でしょう。ちなみに過去にAndroidを搭載していたウォークマンの画面サイズですが、コンパクトスマホも含めてどんなものか表にしました。
Android搭載ウォークマン | 画面サイズ | 解像度 |
Z1000 | 4.3 | 800*480 |
F800 | 3.5 | 800*480 |
F880 | 4.0 | 854*480 |
ZX1 | 4.0 | 854*480 |
ZX2 | 4.0 | 854*480 |
最近のウォークマン | ||
ZX100 | 3.0 | 400*240 |
ZX300 | 3.1 | 800*480 |
A30-A50 | 3.1 | 800*480 |
比較的コンパクトスマホ | ||
iPhone 8/7/6s/6 | 4.7 | 1334*750 |
Xperia X/XZ1 compact | 4.6 | 1280*720 |
3.6型でHD(1280*720)がどれだけのものか、わかっていただけると思います。かなりきれいなはずです。
電池関連
充電時間
A100 | A30, A40, A50 | |
満充電までの時間 | 約5.5時間 | 約4.0時間 |
A100はデータ転送・充電にUSB-Cタイプのコネクタを採用しているため、長い間搭載されてきたWM-PORT対応のウォークマン充電専用ケーブルは使用できません。しかし、Cタイプに対応したことで、お手持ちのスマートフォン等と充電ケーブルを一本化できるようになる方も多いと思います。これは朗報😆 Cタイプ搭載か否かで購入を決めている人も多いように見受けられるので、大きな変化です。
再生時間
ノイズキャンセリングがオフの状態の再生時間の目安です。
A100 | A30, A40, A50 | |
MP3 128kbps | 約26時間 | 約45時間 |
FLAC 192kHz/24bit | 約16時間 | 約30時間 |
DSD 2.8224MHz/1bit | 約11時間 | 約25時間 |
Android搭載によって私が最も気になっていたのが電池の持続時間。数字だけを見るとかなり減ってしまっていますが、A100を音楽再生専用機として使用するか、Androidを搭載したマルチメディアプレーヤーとして使用するかで人によって大きく変わってくるかと思います。しかし、3.6型というA100の画面サイズを考えるとゲーム等には向いていないでしょうし、そもそもA100を音楽再生以外の用途で使う目的で購入する人は少ないでしょう😅
ヘッドホン出力
A100 | A30, A40, A50 | |
ヘッドホン出力 | ステレオミニ | ステレオミニ |
実用最大出力(JEITA 16Ω/mW) | 35mW+35mW | 35mW+35mW |
周波数特性 | 20Hz ~ 40,000Hz | 20Hz ~ 40,000Hz |
A100にはバランス出力端子が搭載されないかな、なんて淡い期待を抱いていました。幻想に終わりました。ヘッドホン出力はカタログスペック上は同じようです。
再生可能フォーマット
A100 | A30 | |
MP3 | 32-320kbps(VBR対応)/32, 44.1, 48kHz | 32-320kbps(VBR)/32, 44.1, 48kHz |
WMA | 32-192kbps(VBR対応)/44.1kHz | 32-192kbps(VBR対応)/44.1kHz |
ATRAC | (要確認) | 対応 |
ATRAC Advanced Lossless | (要確認) | 対応 |
FLAC | 16, 24bit/8-384kHz | 16, 24bit/8-192kHz |
WAV | 16, 24, 32bit/8-384kHz | 16, 24, 32bit/8-192kHz |
AAC | 16-320kbps/8-48kHz | 16-320kbps/8-48kHz |
HE-AAC | 32-144kbps/8-48kHz | 32-144kbps/8-48kHz |
Apple Lossless | 16, 24bit/8-384kHz | 16, 24bit/8-192kHz |
AIFF | 16, 24, 32bit/8-384kHz | 16, 24, 32bit/8-192kHz |
DSD | 1bit/2.8, 5.6, 11.2MHz(リニアPCM変換) | 1bit/2.8, 5.6, 11.2MHz(リニアPCM変換) |
APE | 8, 16, 24bit/8-192kHz | 非対応 |
MQA | 対応 | 非対応 |
DSDネイティブ再生には引き続き対応していない一方で、FLACなどハイレゾ音源に対応するフォーマットではサンプリング周波数のより大きいファイルに対応するようになりました。
A30使いがA100で出来るようになること・機能
Wi-Fi搭載でハイレゾストリーミング
無線LANを搭載したことにより、数あるストリーミングサービスが利用できるようになります。ストリーミング配信サービスとは、定額でスマートフォンやパソコンなどで音楽が聴き放題になるサービスです。例えば、現在世界最大手であるSpotify(スポティファイ)では4000万曲にアクセス可能。
ここでA100を購入する方が気になるのは、ストリーミングサービスの音質でしょう。私もそれが気になってなかなか手を出せずにいますが…朗報があるんです。ウォークマン公式の音楽ダウンロードサイトであるmora(モーラ)ですが、mora qualitas(モーラ クオリタス)というハイレゾ音質でのストリーミングサービスを準備しているそうです。
Amazonは9月中旬よりハイレゾストリーミングサービスを開始しました。その名もAmazonミュージックHD。基本をHDと称する16bit/44.1kHz(このビットレートで6500万曲以上)とし、さらに上のハイレゾ音源(最大24bit/192kHzで数百万曲)も提供するそうです。moraは先を越されてしまったか…期間限定(2019/11/7まで)ですが、なんと90日間の無料体験ができるそうです。(追記 Amazon Music HDのハイレゾですが、ウォークマンで再生できるビットレートに制限があるようです。ご注意ください。)
Android9.0
A100は久しぶりのAndroid OS搭載です。これによってA20以来となる時計表示が復活しました。ただ、先にも書いたようにA100を2台目のスマホとして使えるかどうかは微妙なところです。
3.6型のディスプレイでどこまでAndroidを快適に操作できるか、私もまだ未体験
バイナルプロセッサ
2018年発売のA50シリーズに初めて搭載された機能で、A100にも搭載されます。アナログレコード特有の豊かな音色、音の広がりを科学的に再現した機能です。近年、アナログレコードブームによってレコードプレーヤーが再販されるなど、確実に人気が高まってきています。
USB-typeCの端子
今まではWM-PORTに対応した、ウォークマン専用ケーブルを持ち歩かねばなりませんでした。しかし、USB-typeC端子が採用されたことにより多くの人が他の電子デバイスとのケーブルを一本化できるようになるのではないかと思います。
40周年記念、初代ウォークマンへのリスペクト
1979年に発売された初代ウォークマン、TPS-L2。A100ではカセットテープインターフェイス、カセットテープのスクリーンセーバー画面も利用できるそうです。
A30から引き続きできること・機能
- microSDカード
microSD, microSDHC, microSDXCに対応しています。ちなみに、microSDスロットはA30では側面に配置されていましたが、A100では底面に移動しています。 - ノイズキャンセリング
A30シリーズと同じく、フルオートAI/電車・バス/航空機/室内(参照ページの英語版ではofficeでしたが日本語版では室内でしょうか)が選択できるようです。 - Bluetooth, NFC
Bluetoothは5.0になりました。NFCにも引き続き対応しているのでタッチで簡単に接続できます。 - デジタルアンプ S-Master HX
歪とノイズを減らしてくれるウォークマンの頭脳、要、アイデンティティ。 - DSEE-HX
ハイレゾ音源ではないものも、ハイレゾへとアップスケーリングしてくれる機能。A100ではストリーミング再生でもDSEE-HXに対応しているとのことです。
おわり
ここまで読んでくださってありがとうございました!間違いのないよう細心の注意を払って記事を書いていますが、万が一間違いがあった場合にはコメント欄にてお知らせください。ウォークマンに関する他の記事も書いておりますので、よかったら読んでいってください! Twitter(@freedomblog_) やってます😁
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