全日本剣道選手権大会に強い大学はどこか。
ふと興味が湧いた。
全日本剣道選手権に出場するためには各都道府県の予選を勝ち抜く必要がある。やはり剣道が強いのは九州だが、全日本学生剣道優勝大会の歴代の結果を見ても分かるように、強豪大学は首都圏に偏っている。では一体、どの大学の剣道部が選手権大会出場者を多く輩出しているのだろうか。
そんなわけで、全日本剣道選手権大会に出場する選手の出身校を、2012年から2019年までの8年間にわたって調査・集計してみることにしました。
調査対象・集計方法
2012年から2019年の間に全日本剣道選手権大会に出場した選手の出身校を、全日本剣道連盟の公式サイトの「出身校」を参考にして集計した。なお、同一選手の複数回出場は別のものとしてカウントしている。つまり、A選手が2018年と2019年に出場した場合、2名としている。
なお、集計にはMicrosoftのExcelを使用した。参考文献である全日本剣道連盟の選手権大会の選手一覧のページを見ながら、8年分(64名×8年)を無心で打ち込んだ。
集計結果
「出身校」を集計し上位10校をまとめた結果、以下のようになった。
順位 | 大学名 | 累計出場人数 |
---|---|---|
1 | 国士舘大学 | 84 |
2 | 筑波大学 | 43 |
3 | 鹿屋体育大学 | 39 |
4 | 中央大学 | 29 |
5 | 明治大学 | 27 |
6 | 国際武道大学 | 26 |
7 | 大阪体育大学 | 20 |
8 | 法政大学 | 16 |
9 | 近畿大学 | 14 |
中京大学 | 14 | |
11 | 東海大学 | 13 |
専修大学 | 13 |
気になっていた大学はいかがだっただろうか。選手権に出場するためには都道府県予選を勝ち抜く必要があるが、国士館大学は卒業生が全国各地に多かった。
なお、都道府県については下の記事で調査している。警視庁・神奈川県警の選手の優勝が多い印象はあるが、近年の優勝選手で例を出すと内村良一選手は熊本県出身、勝見洋介選手は岡山県出身。ならば東京都・神奈川県出身の選手はどのくらい出場しているのか、はたまた出場者が一番多い都道府県はどこなのか、調査した。
上位の大学と決勝進出選手をまとめる
最近10年(2010~)の全日本剣道選手権大会で優勝・準優勝の成績を収めた選手を紹介する。見事に、出身校上位6校に収まる結果となった。[]内は2009年以前。
便宜上、2020年11月から延期され2021年3月に開催された第68回全日本剣道選手権は2020年と記してある。
国士舘大学
- 國友鍊太朗 選手
(福岡舞鶴高校→国士舘大学→福岡県警察)
2014年準優勝、2016年準優勝、2019年優勝
筑波大学
- 高鍋進 選手
(PL学園高校→筑波大学→神奈川県警)
[2007年準優勝] 2010年優勝、2011年優勝 - 西村英久 選手
(九州学院高校→筑波大学→熊本県警察)
2015年優勝、2017年優勝、2018年優勝 - 村上雷多 選手
(桐蔭学園高校→筑波大学→大阪体育大学教員)
2020年準優勝 - 竹ノ内佑也 選手
(福大大濠高校→筑波大学→警視庁)
2014年優勝 - 林田匡平 選手
(島原高校→筑波大学→福井県教員)
2021年準優勝 - 松﨑賢士郎 選手
(島原高校→筑波大学)
2019年準優勝、2020年優勝 - 星子啓太 選手
(九州学院高校→筑波大学)
2021年優勝
鹿屋体育大学
- 勝見洋介 選手
(倉敷高校→鹿屋体育大学→神奈川県警察)
2015年準優勝、2016年優勝
中央大学
- 木和田大起 選手
(三重高校→中央大学→大阪府警察)
2012年優勝 - 東永幸浩 選手
(樟南高校→中央大学→埼玉県警察)
2011年準優勝
明治大学
- 内村良一 選手
(九州学院高校→明治大学→警視庁)
[2005年準優勝、2006年優勝、2009年優勝] 2010年準優勝、2012年準優勝、2013年優勝、2017年準優勝、2018年準優勝
国際武道大学
- 小谷明徳 選手
(習志野高校→国際武道大学→千葉県警察)
2013年準優勝
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